ちゅんとぽう。左がちゅん、右がぽうです。 ちゅんとぽうの本当の名前はチュンセとポウセです。 宮沢賢治の「双子の星」という物語から取りました。 ちなみに私は宮沢賢治ファンです。 「双子の星」というのは夜の間中星めぐりの歌を奏でる、やさしい双子の星の話ですが、 私はこの物語が大好きで、ちゅんとぽうは一緒に我が家に来たので双子のようだとつけました。 この2人は仲良しでいっつもこうやってくっついていたんです。 ちゅんはおっとりやで人なつこい性格、ぽうはちょっとわがままな性格です。 2人でけんかする時はいっつもちゅんが負け。 ぽうは足蹴りまでします。 でもちゅんの方が頭良くて、かごを自分で開けられるのはちゅんだけ。 こんなに性格が違うけど、やっぱりかわいい2人と暮らして1年以上たったある日、 家に帰るとちゅんもぽうもかごの中にいないのです! 隣の部屋を見るとちょっとだけ窓が開いていてもしや・・・・と思って、 あわててみんなで外を捜しました。 でも広い空、みつかる訳もありません。 しかし外に出たとは限らないので家中捜してみましたがやはりみつかりません。 その頃家ではいろいろな物が少しずつなくなっているところだったので、 (例えば電話の子機とか妹の携帯の充電器とかなんでそんなものが、っていうものが) 妹たちはうちに変わった物狙いの泥棒が来てるんじゃない?と言い出し、 パニックになってた私はそうだそうだと大泣きする始末。 そして家中のみんながショックを受けていた2日後、 3階の屋根裏部屋に物を取りに行った母が小さく「ちゅん」と鳴く声を聞いたのです! そして一生懸命探してみると物だらけの部屋の奥の方にぽうが! ぽうはかなり弱っていて、あんなにがつがつとものを食べていた姿なぞ見る影もありません。 けれどもだんだんと回復してきて元気になってきてみんなが喜んでいました。 でもちゅんは以前みつからないまま。 はっきり言ってちゅんの方がかわいい性格をしていたのでみんなのショックはかなり大きかったです。 家中、屋根裏部屋も何度も何度も捜しましたし、 外に出て捜索も続けましたが、やっぱり見つからず・・・。 でも考えてみると、ちゅんはかごを開ける術を覚えてたけど、 ぽうはどうやって出たんだろう。 今でも謎のままです。 そしてだんだんと家族もぽうもちゅんのことも忘れかけた1年後・・・。 屋根裏部屋を掃除していた母がちゅんを発見したのです!! ミイラ状態になってまるで生きているよう、とってもかわいいちゅん。 ちゅんは家を出ず、屋根裏部屋に迷い込んでそのまま発見されず死んでいたのです。 あの時もっともっと一生懸命捜していたら・・・悔やまれてなりません。 きっとちゅんは外に飛んで行って、仲間を見つけて楽しく暮らしているだろう、 と勝手な想像をしていた私たち。 その軽くなったかわいい姿を見ると涙が出てしょうがありませんでした。 今でもその時のことを思い出すと涙出そう・・・。 その後ちゅんは庭の梅の木の下に埋めてあげました。 梅の木は今年もきれいな花を咲かせ、その実は梅干になりました。 こういうとちょっと気味悪い気もするけど、 梅干を食べるとちゅんのことを思い出します。 本当にかわいかったんですよね。 今は実家の鳥かごにいるのはぽうちゃん1人です。 ぽうちゃんだけでも長生きしてくれるといいな、 とゆきちんを飼い始めて更にそう思う今日この頃です。 ジャンル別一覧
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